2018年 8・15 平和メッセージ

正義を洪水のように/恵みの業を大河のように/尽きることなく流れさせよ。
(アモス書5:24節)

主にある兄弟姉妹の皆さまへ

主の平和が皆さまと共にありますようにお祈りいたします。
8月15日、日本は73回目の敗戦の日を迎えます。わたしたちはこの日、先のアジア・太平洋戦争で犯した過ちを悔い改め、日本の侵略によって今も傷つき、痛みと悲しみを抱いているアジアをはじめ近隣諸国の人々の癒しと和解を祈り、同じ過ちを繰り返さないようと祈ります。そして、今もなお戦争によって傷つき苦しんでいる人々と犠牲となった多くの魂の平安のために祈り続けていかなければなりません。

今、日本は、憲法9条を改憲し、自衛隊を明記し、軍隊と位置づけ、戦争ができる国になろうとしています。改憲を主張する人々は、その理由として、まず、自衛隊を憲法に明記することで、「武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄し、そのために陸海空軍その他の戦力は保持しない」としてある現憲法に対して、自衛隊という武力を持って自国防衛をしっかりとする。そして、北朝鮮からの脅威、また韓国、中国、ロシアとの領土問題にも武力で介入できるようにする。2番目には、イラクやカンボジアに自衛隊が派遣された際、戦闘状態であっても、自衛隊員には武器使用は許されていなかったのに対して、9条改憲によって海外派遣された自衛隊員が、武器を持って自らの命を守ると共に、海外において自国以外の国のためにも戦えるようにするということなどが挙げられています。
改憲反対派は、上記のようなことが起こるのを恐れ、憲法改正によって集団的自衛権が正当化されることで、他国との戦争に巻き込まれる危険性が高まり、それはいずれ徴兵制度復活にもつながり、子どもたちが戦場へと派兵されることを危惧しています。戦力保持または増強のために防衛費も嵩み、国民の生活が圧迫されることにもなるのを心配しています。

私たちキリスト者は、神さまから命を与えられた者として、「殺すな」と命じられています。自衛隊を憲法に定めることは、第9条の理念には整合しません。いかなる戦争も人を殺し傷つけることになります。それは、イエス様がおっしゃった福音と真っ向から対立します。平和は、力では得ることはできません。軍隊や法律で人を縛り、抑圧し、戦争や争いのない世界になったとしても、それはあくまでみせかけの平和にすぎません。

正義を洪水のように/恵みの業を大河のように/尽きることなく流れさせよ。
(アモ5:24)


正義が行われ、神さまの恵みのわざがあるところ、それが平和な世界です。武力ではなく、神さまの正義と恵みの中に、平和を創造することが、私たちの務めではないでしょうか。
       
主にあって

日本聖公会首座主教 主教 ナタナエル 植松 誠
正義と平和委員会委員長 主教 ダビデ 上原 榮正

2018.07.11 | 正義と平和委員会

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