(新刊発売)『おいで子どもたち』
管区事務所から初めてとなる出版書籍が発売されました。
※本書のご注文は、聖公書店やお近くのキリスト教書店などへお願いいたします。
タイトル: 『おいで子どもたち -初めて陪餐する子どもたちへ』
文 斎藤惇夫 写真 田中雅之
A6版変形・ハードカバー・32頁
定価 本体700円+税
ISBN 978-4-908946-00-4
著者紹介
●文 斎藤惇夫(さいとう・あつお) 1940年生まれ。福音館書店の編集者を経て、児童文学者として活躍。
著書 『冒険者たち――ガンバと十五ひきの仲間』 (岩波書店)、『わたしはなぜファンタジーに向かうのか』 (教文館)ほか。
●写真 田中雅之(たなか・まさゆき) 1962年生まれ。フリーランスのカメラマンとして活躍。
◆『おいで子どもたち』について /日本聖公会礼拝委員より
日本聖公会で堅信前の陪餐を実施するにあたり、初陪餐に臨む子どもたちが胸に抱く「バイサンってなあに?」という思いに小さな詩で答えようとして、本書は編まれました。
洗礼を受けた人はみな、キリスト者として生涯にわたる旅路を歩んでいきます。そして、キリストのからだと血であるパンとぶどう酒をいただくことで、わたしたちのうちにキリストがいてくださることを、全身で感じ、味わいます。このパンとぶどう酒は、ご自分をささげつくしたキリストからのいつくしみと愛の贈りものです。子どもたちにも、この大きな恵みを知って初陪餐に臨んでほしいと願います。
この本は子どもがひとりで読むこともできる小さなものですが、周囲の大人の方が読み聞かせ、写真をゆっくりながめて、聖餐にあずかる意味と喜びに思いをはせる時間を子どもと一緒に過ごしてください。それが何よりの初陪餐の準備となります。
◆皆様へ /斎藤惇夫
2016年の初め、絵本のような形で聖餐の意味を伝えるようなものを出版したい、ついては、子どもの本にかかわる仕事をしてきた私に、本づくりの協力を願えないかという依頼を受けました。
私は今まで、子どもたちに向かって物語を書くことで、祈りや恩寵や罪や奇跡や、十字架などという言葉を使わずに、信仰の問題に迫っていこうとしていました。日本に生きる、それが私の生涯のテーマでもありました。
一体自分が子どもの陪餐についてどう考えているのか、それを整理しようと、私は、パソコンに向かいました。すると、自分でも思いがけなく、「おいで子どもたち」という呼びかけが心に浮かび、あとはすらすらと言葉がでてきてしまいました。礼拝委員のS司祭に声をかけられた時、ただただ、不思議なことが心の中で起こってしまったのだと、私にはそうしか考えようがありません。
ともかく私はこの小冊子を上梓しました。もし何かお感じになったことがあったら、あるいは、子どもたちがこの本に反応を示してくれたら、どんなささやかなことであっても、お教えいただけたら幸甚です。

