南三陸町志津川プロジェクト

今回の訪問では南三陸町の志津川のプロジェクトに同行しました。
震災、特に津波の爪痕がまだまだ深く残る志津川はフィリピンから嫁いでいらした方が多く住む地域です。

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いっしょに歩こう!プロジェクトでは、外国からいらした方々への支援も念頭に置いています。国際子ども学校や可児ミッションとの関係で、フィリピンの方々とのコネクションを活かして何かお手伝い出来ることは無いかと模索する中で、志津川に住むフィリピンからいらした方々との繋がりが生まれました。また、志津川には震災前にはおもちゃ図書館があり、聖ペテロ伝道所が協働の場としていた地域でもあります。

フィリピンからいらした方々は日常会話なら問題ないのですが、スピーカーから流れる地震、避難、津波などの聞きなれない単語を聞き取るのは難しく、また震災後の重要な連絡も日本語なので正確に理解するのは困難であり、多くの不安を覚えたと聞いています。

また、多くの方が被災しており、住まいや仕事を失っています。再就職するにも漁師さんは船を失い、水産加工会社は被災し、働く場がありません。そこで、今後を見据えた場合どのような職に就くべきかと仲間内で相談した結果、介護福祉士が良いのではないかという答えが浮かびました。

その話を受け、いっしょに歩こう!プロジェクトとの歩みが始まりました。志津川の仮設住宅建設予定地の一角にアメリアさんというご婦人がご自分の英会話教室用プレハブ住宅を建てられ、そこを活動の場としてお貸しくださることになりました。その時点ではまだ設備が不十分でしたのでお部屋を使わせて頂くお礼に備品を提供し、こうして活動の場が備えられました。7月末ごろ、日本語の勉強が始まりました。最初は10名集まりましたが、ご家庭の事情やお住まいの関係で今は7名の方が勉学に励んでいらっしゃいます。

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介護福祉士の資格について調べていたところ、三幸福祉カレッジさんからご支援の要請を頂きました。本来ならば資格取得の為に通学しなくてはならないのですが、試験や実技も含め、志津川の拠点まで足をお運びくださり、授業を行ってくださることが決まりました。資格を取得しようにも都市部にある学校まで通うのは困難が伴います。この援助は大変助けにもなり、また励みにもなります。


日本語教室の始まりは、フィリピンのお母さんたちと一緒に来る子どもたちへの絵本の読み聞かせから始まります。それが終わると勉強の時間ですが、お母さんたちが勉強している間はスタッフが子どもたちを預かり、一緒に遊びます。私はこの子どもと遊ぶボランティアに参加し、外で汗だくになって遊ぶ男の子たちを眺めながら、女の子たちと室内でお絵かきをしたりおもちゃのピアノで演奏をしたりと楽しい時を過ごしました。

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勉強が終わると聖餐式に預かります。こうして一つに集められ、祈りの時を持つ機会が与えられるということはお恵みではありますけれども、震災の嘆願では、静かに泣かれる方もいらっしゃり、やはり皆さまが抱える不安や困難を考えずにはいられません。


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聖餐式の最後にタガログ語でwalang sinuman ang nabubuhayを歌いました。
日本聖公会聖歌集の418番です。

誰もひとりだけでは 生きてはゆけない
誰もひとりだけでは 死んでもゆけない
皆それぞれ お互いに 応えあう
神さまに結ばれた者だから

Walang sinuman ang nabubuhay. Para sa sarili lamang.
Walang sinuman ang namamatay. Para sa sarili lamang.
Tayong lahat ay may pananagutan sa isa't-isa
Tayong lahat ay tinipon ng Diyos na kapiling N'ya



震災当初のいっしょに歩こう!プロジェクトの支援は生活必需品の提供などでしたが、生活が安定してきたこともあり今後は地域の子どもたちへの修学支援などの地域に合わせた長期的な支援も始まるようです。顔や膝を突き合わせて行く内にニーズが生まれ、それらに少しずつ答えて行く。そういった支援の仕方がいっしょに歩こうプロジェクトらしさのように感じました。手探りで進んでいくうちに道が与えられ、繋がりが生まれていくというような印象を覚えます。

今回、私が参加させて頂いたミッションは志津川だけでしたが、どの働きの向こうにも被災なさった方や支援なさる方がいらっしゃり、多くの働きが生まれています。
どうぞ引き続き覚え、お祈りくださいますようお願い申し上げます。


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管区事務所 スタッフ

2011.08.08 | いっしょに歩こう!プロジェクト

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