意思決定にもっと女性の声を/ジェンダー暴力と闘う16日間キャンペーン

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意思決定にもっと女性の声を

□「202230運動」ポスターについて
昨年、日本聖公会宣教協議会(2012年)における提言「この世に仕える教会の形成のためには、様々な立場の人びとが、教会・教区・管区の意思決定機関へ平等に参画することが求められます。その一歩として、女性の比率が高まるよう働きかけ、2022年までに少なくとも30%の参画を実現し、さらに青年層の参画も推進します。」に基づき、ポスターを作成致しました。

「202230運動」とは、「2022年までに少なくとも30%を女性に」という意味の標語です。教区、教会での掲示にご協力いただきありがとうございます。今後もこのポスターを活用し、もっと多くの女性の声を届けるため、意思決定機関に参画する女性の比率を高める、という目標の達成に向けてアピールしてくださいますようにお願い申し上げます。


□現状について(昨年度の統計より)
教区会代議員における女性の割合では、数字だけ見ると年度により「30%」を達成している教区も中にはありますが、中味を見ると2~3名を代議員に選出できる比較的大きな規模の教会で代議員がすべて男性の教会や、長年、男性しか選ばれていない教会もあります。

常置委員レベルでは、教区によっては、女性の割合が数年連続で30%~50%になっている教区もありますが、全体的な傾向にはなっていません。また教区の委員会活動などを見てみると、代表者の多くが男性になりがちで、活動内容によってメンバー構成の割合に男女差があるようです。たとえば財政関連、聖職試験・聖職養成関連の委員会などには男性が多い、女性が入っていないなど。


□意思決定に女性の声を、多様な立場の人の参画を
「なぜ女性の参画が大事なのか?」「委員歴の長い人の方が安心では?」「長年これでやってきてうまくやれている」「せっかく女性が選ばれても女性自身が断ってしまう」という声を聞くことがあります。

女性を含め多様な立場の人が参画することは、
①さまざまな視点からの考えや価値観の違いを知ることで、この世にある共同体として私たちがどうあるべきか、あるいはどうありたいかを教会運営や教会の働きに反映させたり、新しいアイディアを得たり、思わぬ変化が起きる可能性を生み出すことにもつながる
②誰かに代弁してもらうのではなく当事者自身発言すること自体が、主体的に教会に関わっていくという点で大事である、
と私たちは考えています。趣旨にご賛同いただき、女性や多様な立場の人が積極的に参画し協働できるように、委員・役員などの選出時にご一考くださいますよう、重ねてお願い申し上げます。


ジェンダー暴力と闘う16日間キャンペーン・・・代祷と礼拝のご案内

毎年11月25日から12月10日までの16日間は、「ジェンダー暴力と闘う16日間キャンペーン」として、世界各国でさまざまな活動が行われています。
国際聖公会女性ネットワーク(IAWN)もこのキャンペーンに参加しており、ジェンダーに起因する暴力(性差別と結びついた主に女性と少女に対する暴力)を根絶するための取り組みをするよう呼びかけ、その活動内容を分かち合うよう各管区に求めています。日本聖公会でも2011年からこのキャンペーンに連帯するため、管区女性デスクより代祷のお願いをしてまいりました。

女性に対する暴力は、緊急の対策を必要とする世界的な問題です。今も女性は世界中で差別と暴力を受けています。世界のどこにおいても、女性の賃金は低く、教育を受ける機会や意思決定の場への参加の機会が少なく、力を奪われて貧困に苦しんでいます。そうした弱い立場の女性への暴力は、レイプやDV、戦争犯罪としての性暴力、児童婚や女性器切除などの有害な伝統的慣行など、さまざまな形で現れています。

世界的に見て3人に1人の女性が一生のうちになんらかの暴力や虐待を受けているといわれますが、その事態は日本に暮らす私たちとも無縁ではありません。「男女間における暴力に関する調査」(内閣府調査報告 2017)によると、日本では配偶者からの身体的暴力、心理的攻撃、経済的圧迫、性的強要いずれかの暴力を「何度もあった」とする女性配偶者は、全体の9.7%となっています(男性配偶者は3.5%)。また配偶者間における暴行、傷害の犯罪被害者は、9割以上が女性の配偶者です(警察庁2016年度犯罪統計)。

教会の中にも夫からの暴力に苦しんでいる女性がいます。ストーカー行為、性犯罪、子どもに対する性的暴力の事案も見過ごすことはできません。社会と教会で起きている女性の権利を侵害する暴力を防止するため、また暴力を受けている女性と少女が適切な保護/援助を受けられるようにするために、今後もいっそうの取り組みが必要です。

今年も「ジェンダー暴力と闘う16日間キャンペーン」のことをおぼえ、11月25日(女性に対する暴力撤廃の国際デー)から12月10日(世界人権デー)までのこの期間中の礼拝時に、女性と少女へのあらゆる形態の暴力が根絶されることを願って、下記のお祈りを代祷に加えてくださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。



「ジェンダー暴力と闘う16日間キャンペーン」の代祷
・・・心と身体が傷ついている人びとのために・・・


生きる力を与えてくださる神さま
わたしたちの社会も教会も
多くの差別と暴力を黙認し 長い間受け入れてきました。
イエスはすべての人の尊厳を尊ばれ、いのちを回復されます。
心と身体が傷ついて苦しみ 痛みと怖れの中にいる人びと、
ことに女性と少女たちに、
声をあげる勇気を与えてください。
あなたの癒しによって
希望を見出すことができるように導いてください。
そしてわたしたちが 小さな声 声にならない声に耳を傾け
共に生きることができますように。

 わたしたちと一緒に祈ってくださるイエスのみ名によって。
 アーメン

(『わたしたちの祈り集―こころを神に』「女性」が教会を考える会・東京/2016年改訂版より)



また今年も東京教区では聖アンデレ主教座聖堂において下記の通り、女性に対する暴力の根絶を求めて祈る礼拝がささげられますので、お近くの方はぜひご出席くださいますように、あわせてご案内申し上げます。

女性に対する暴力の根絶を求めて祈る

日時・ 2017年12月2日(土) 14時
司式・ 司祭 笹森田鶴
説教・ 司祭 神崎雄二
場所・ 聖アンデレ主教座聖堂
問い合わせ 03-3431-2822

2017.11.20 | 女性に関する課題の担当者(女性デスク)

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