ミャンマー聖公会首座主教のサイクロン・ナルギスによる災害に関するメッセージ

主にある兄弟姉妹へ

きょう5月17日は、サイクロン・ナルギス襲来後14日目です。サイクロンの最大風速は190㎞/h(約60m/s)、ベンガル湾に面するミャンマーの南西部デルタ地域アエヤワルディに5月2日に上陸し、ヤンゴンに到達するまでは北東に向かい、そこからは北北東に進んでミャンマー-タイの国境で消滅しました。

この報告を書いている時点の状況は、ミャンマー政府の発表によると、死者78000名、行方不明者56000名で100万人の人々が家を失いました。首都のヤンゴンでは被災後14日が経過した今でもまだ多くの部分で電気の供給は再開されていません。自家発電設備を有している施設はそれを利用できますが、そうでない所や家庭ではろうそくに頼っています。幹線道路はクリアーされましたが、その他の道路にはまだ倒れた樹木や瓦礫が残っていてこの処理は大きな問題です。ほとんどの地域は電力供給がなく水道も止まったままです。また、通信手段もほとんど回復していません。

この様な状況でミャンマー聖公会は5月7日に緊急支援部隊を結成し、被災地の状況を調査するために4つのチームを現地に派遣しました。その内3チームが任務を終えて戻り、被害は大きいが人命被害は少ないことを報告しています。しかしデルタ地域の被害状況はまだ十分に把握できていません。被害がもっとも大きいと予想される地域へ派遣されたチームは、大規模な被害と、多くの死者不明者がいることを報告してきました。ある村ではほぼ全てが失われ、生存者はごく少数であると報告されています。現場では移動することが非常に困難なために十分で正確な情報収集ができないのが現状です。移動手段はボートのみの孤立した地域も沢山あります。
私たちは緊急の医療チームの派遣も開始しました。更に数日のうちに次のチームを派遣する予定です。

このような現状と政府の方針が明確に決まらないことを考慮すると、海外の人材が被災地を訪問し支援活動をすることは私たちとしてはお勧めできません。人的及び物理的な被害状況を更に把握し、教会として何をなすべきかを十分検討したいと思っています。また教会建物に対する被害の状況も調査しています。

今までにいただいている世界中の聖公会の兄弟姉妹の支援に感謝いたします。西マレーシア教区の視察団が6日間にわたり、私たちと現場を視察しました。彼らは観光ビザで入国しましたが、支援金をはじめとして、医薬品や生活必需品を持参してくれました。支援金が各国の聖公会から送られていることにも感謝いたします。

これまでに受けとった報告に基づき、また、雨季が近いことなどを考慮して被災者への支援物資の内容を検討し、本当に必要なものを送ります。更に被災者がこれから直面するトラウマにも対応していく必要があります。緊急支援に限らず今後進める中長期的な復興活動に関しても皆様の援助なしには不可能であることをご理解ください。

超教派によるサイクロン犠牲者のための記念礼拝がヤンゴンの聖三一主教座聖堂で5月14日にもたれました。これはミャンマーキリスト教協議会の主催によるものです。ミャンマー政府の宗教法人管轄府の責任者も参列しました。
私たちのことを皆様のお祈りの中に覚えていただき、デルタ地域の被災者のため支援の献金をおささげいただくように切にお願いいたします。支援金に関しましてはシンガポール教区経由でお願い致します。これは諸般の事情によるもので、送金は間違いなくミャンマー聖公会管区に届くことを保障いたします。

主の平和が皆様とともにありますように

ミャンマー聖公会
首座主教 主教ステファン・タン・ミント・ウー
2008年5月17日

2008.05.20 | 渉外主事

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