日本聖公会祈祷書
「嘆願」より
主の民を祝福して、
これを守ってください。
万国に平和と一致を与えてください。
危険にさらされている者を守り、貧しい者を救い、
災いのうちにある者を助けてください。
産婦、病人、心身にしょうがいのある人、
老人、幼子、また旅行者を守ってください。
身寄りのない人、また虐げられているひとを守り、支えてください。
地の産物を豊かにし、すべての人の用を満たしてください。
すべて主にあって世を去った者に、永遠の光明と平安を与えてください。
すべての人を憐れんでください。
主よ、お聞きください。
2020.04.06
| 総主事過去の巻頭言
暗闇と光、絶望と希望、争いと平和とが混在する私たちですが、いつもイエスさまは平和と希望と光を指示してくださる方であることを覚えて祈り、行動する者であり続けたいと思います。
インマヌエル アーメン
2018.11.30
| 総主事過去の巻頭言
復活なさったイエスさまは、私たちの真ん中に立ち、
「あなたがたに平和があるように」と言われ、
息を吹きかけて「聖霊を受けなさい」と言われました。
聖霊の風通しを良くして、
和解と平和の実現のために遣わされていること信じ、
心の扉を開き続けていきましょう。
2018.04.10
| 総主事過去の巻頭言
教会の暦は大斎節です。
大斎節はイエスさまの十字架へと向かう歩みの中で行われたみ業に倣い、
私たちが受けた愛の大きさをもう一度思い起こし、
それを隣の人々に伝え、実践していくことを意識する期節です。
イエスさまならこんな時どのなさるだろうかと考え、
祈り求め、行動するために、
やわらかい心とやさしい愛の眼差しを忘れずに
イースターを迎える準備の時を過ごしてまいりましょう。
2018.02.19
| 総主事過去の巻頭言
「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」
(ヨハネ1:9)
すべての人を照らす光としてイエスさまはお生まれになりました。
私たち一人一人を照らす光、誰もがその光に照らされる権利を持っています。
一人でも多くの笑顔と安心を届けるために、私たちはどんなお手伝いができるでしょうか。
2017.12.05
| 総主事過去の巻頭言
「一人一人に“霊”の働きが現れるのは、全体の益となるためです。」(Ⅰコリ12:7)
私たちは、イエスさまのご復活と昇天を祝い、聖霊降臨の期節を過ごします。
私たちはいつも「父と子と聖霊のみ名によって、アーメン」と祈ります。
神さまの豊かな「いのち」に生かされていることに感謝しつつ、愛と平和と希望をもって信仰生活を送れているかと常に振り返りながら、互いの違いを認め合いながら、つながりあいながら、その多様性と一致を目指して歩む者であり続けたいと思います。
2017.06.01
| 総主事過去の巻頭言
「その十字架の血によって平和を打ち立て、地にあるものであれ、天にあるものであれ、万物をただ御子によって、御自分と和解させられました。」(コロサイ1:20)
大斎節にはいつも、「私だけの十字架」という、小学生の頃に見たある刑事ドラマエンディング曲を思い出します。
聖書の中にも「自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい」との言葉があります。
私だけが背負わなければならない十字架もあると思いますが、十字架の血によって救われているのは、自分だけではないはずです。
一緒に背負ってくれる仲間がいれば、その荷は軽く、平和と和解への近道になるでしょう。
私たちの足りなさや、ずるさや、まずしさを引き受けてくださったイエスさまの十字架を心に刻み、その愛に少しでも応えようと、ひとりひとり、ひとつひとつの「いのち」に寄り添うミッションを持つ共同体が教会です。
大斎節の時、私たちはそのミッションのために何を差し出すことができるでしょうか。
2017.05.22
| 総主事過去の巻頭言
新しい1年がはじまりました。
福音を多くの人に伝えること=Tell(伝える)
新たな信徒を教え養うこと=Teach(教える)
一人ひとりを大切にする心で仕えること=Tend(仕える)
正義と平和を求めて自分や周りを変化させていくこと=Transform(変化させる )
すべてのいのちを尊ぶこと=Treasure(尊ぶ)
キリスト者の生き様の基本姿勢が濃縮された世界聖公会共通の信仰の基、The Five Marks of Mission(宣教の5指標)を再確認して歩みはじめたいと思います。
2017.03.16
| 総主事過去の巻頭言
「暗闇と死の陰にいる人を照らし、わたしたちの足を平和の道に導く」(祈祷書:ザカリヤの賛歌より)
今年のクリスマスは誰とともに過ごしましょうか?
このクリスマスの喜びを誰とともに分かち合いましょうか?
わたしたちの心の中にお生まれになるイエスさま。
すべての人々の心の中に、暖かな希望の光が、平和の光が届きますように。
2017.01.13
| 総主事過去の巻頭言
「神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです。」(フィリピ3:14)
学びの秋、スポーツの秋、読書の秋、目標をもって努力はするけど、なかなか納得の得られる結果が出ない…。そんなときは、目標の見直しも必要ではないでしょうか?
神さまの愛、イエスさまの十字架に応えようと、私たちは日々努力を重ねるのです。ゆるされ、召され、愛されていることに感謝しながら、ふたたび進みましょう。
走れなくても、歩けなくても、とどまっていても…、明けない夜はないはずです。
2016.12.07
| 総主事過去の巻頭言
「自分自身の内に塩を持ちなさい。そして、互いに平和に過ごしなさい。」(マルコ9:50)
暑い夏、塩分と水分が不可欠です。私たちの血液の成分は、海水に近いと言われています。傷口に塩ということわざもあるように、塩気が強すぎても良くないようですが、神さまのみ心に従う心、小さくされた人びとに寄り添う心を持つことが、そんな感性を養うことが、互いに平和に過ごす秘訣です。
薄すぎず、濃すぎず、隠し味として引き立つような味付けができればすてきですね。
2016.09.20
| 総主事過去の巻頭言
「だから、あなたがたは、このパンを食べこの杯を飲むごとに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです。」(Ⅰコリント11:26)
イースターおめでとうございます。
主のご復活を祝う私たちは、主の死を告げ知らせるのです。
イエスさまの生き様、出会われた人々、語られた言葉、私たちのためにかかられた十字架。
聖餐を大切に守る私たちは、記憶し続ける、覚え続ける共同体です。
ハレルヤ!主と共にいきましょう!
2016.07.12
| 総主事過去の巻頭言
「あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」(マタイ6:21)
大斎節に入りました。 冒頭の聖句は、大斎始日(灰の水曜日)の福音書の言葉です。
わたしの「富」とは何でしょうか? 換言すると、 わたしたちが、 どこに幸せや価値を感じているか、 何に関心を抱いているか、 ということではないでしょうか。
マタイ5章の「幸い」がヒントになります。 「心の貧しい人々… 悲しむ人々…柔和な人々… 義に飢え渇く人々…憐れみ深い人々… 心の清い人々…平和を実現する人々… 義のために迫害される人々…、幸いである」
イエスさまの十字架と復活を見つめながら…。
2016.03.29
| 総主事過去の巻頭言
「身を起こして頭を上げなさい。」(ルカ21:28)
「主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ。」(ルカ4:3)
「悔い改めにふさわしい実を結べ。」(ルカ3:8)
「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」(ルカ1:45)
この4つは、今年の降臨節の福音書のキーワードです。
神さまに信頼し聴き従うとは、神さまの望まれる世界、悔い改めが必要な自分、イエスさまを希望の光としてお迎えすること。
改めて、イエスさまがこの世に来られた意味を思い巡らし、クリスマスを迎える心と体の準備をいたしましょう。
2016.02.10
| 総主事過去の巻頭言
「もし彼らの捨てられることが、世界の和解となるならば、彼らが受け入れられることは、死者の中からの命でなくて何でしょう。」(ローマの信徒への手紙11:15)
「平和の木」や「いのちの木」というものがあるならば、その根っこは神さま、私たちはその枝葉です。
私たちはときおり、その枝を折り取ってしまいますが、根っこがしっかりしているので、接ぎ木ができます。
折られた枝が大切なものであったことに気づくこと、折り取られ捨てられてしまった枝を無駄にしないこと、それが私たちの「和解」のつとめだと思うのです。
戦後70年の今年、かつての命、いまある命、やがて生まれる命、様々な命のことを思うとき、和解の働きの必要性を強く、繰り返し、心に抱きます。
2015.12.10
| 総主事過去の巻頭言
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