
本年8月31日(木)~9月3日(日)の日程で、
全国青年大会を東京にて開催することとなりました。2016年の北海道での開催以来、7年ぶりとなります。
全国青年大会は1992年以降4年ごとに開催し、毎回100名規模の青年たちが全国各地の教会から参加し、共に祈り、学び、交わりの機会を持ってまいりました。大会に参加した青年たちは、そこでの出会いを通じて力づけられ、その後、さまざまな形で、教会、教区、管区において活躍しております。
しかしながら新型コロナウィルスにより、2020年に開催予定であった前大会は中止せざるを得ませんでした。この3年間も多くの集まりが休止に追い込まれ、青年たちは教会ならではの人と人との交わりの機会を失ってきたのではないかと思います。
自分の教区の青年との面識もなく、さらには教会の同年代の青年と話した経験もほとんどないという現状があるだろうと考え、今回の青年大会では、教会について、信仰について、将来について、じっくりと語り合う機会を今まで以上に大切にし、教会に連なっていてよかった、聖公会の交わりにいてよかったと思えるような大会にしたいと考えております。
これまで、青年大会の実施に際しては、青年を中心とした実行委員会によって行われてきました。しかしながら、コロナ感染対策の対応の難しさから、今回は、青年委員会が各教区の青年担当者と連携しながら、責任を持って企画・運営することとなりました。
各教区・教会の皆様におかれましては、一人でも多くの青年を当大会に送り出していただければと思います。
詳しい要項については、
こちらをご確認ください。
2023.03.29
| 青年委員会
5日(水) 14:00~15:30 CWK(Zoom)
6日(木) 13:00~15:00 日キ連常任委員会
10日(月) 10:00~12:00 NCC役員会
10日(月) 20:00~21:00 いのちをみつめる祈りの集い・憲法P(Zoom)
13日(木) 14:00~16:00 人権問題担当者会議(Zoom)
15日(土) 14:00~15:30 原発のない世界を求めるZoomカフェ
17日(月) 14:00~17:00 常議員会67-5
18日(火) 13:30~16:00 正義と平和委員会(∔Zoom)
20日(木) 10:00~12:00 日キ連総会、講演会(Zoom)
21日(金) 15:00~20:00 臨時主教会(仙台)
22日(土) 10:00~ 東北教区主教按手式(東北教区主教座聖堂)
23日(日) 19:00~20:00 宣教協議会説明会(Zoom)
24日(月) 13:00~17:00 NCC常議員会
27日(木) 19:00~20:00 宣教協議会説明会(Zoom)
2023.03.01
| 会議予定

皆様の上に主の平和がありますように。
正義と平和委員会では、毎月第2月曜日の夜に「いのちをみつめる祈りの集い」の開催を予定しております。
キリスト者である私たちが何故平和を祈り、行動するのかについて、教会につながるさまざまな方たちからお話を伺い、共に語り合い、祈ろうというものです。
第1部の「語り」には、戦争体験者のほか、いのちの尊厳の回復のために祈りつつ活動に取り組むさまざまな世代・現場の方たちを迎えます。「いのちをみつめる」をキーワードに平和・人権・環境について、教会に集う皆さんと語り合いませんか?
次回は2023年3月13日(月)の20時より、Zoomによるオンラインで行います。第2回の講師は前日本聖公会首座主教/前北海道教区主教の植松誠主教です。
事前申し込み不要でどなたでも参加いただけますので、以下のURLよりZoomに直接お入りください。
Zoomリンク:
https://onl.sc/1LPhKygミーティングID: 886 5801 2800
パスコード: 222911
皆様のご参加をお待ちしています。
2023.02.28
| 正平・憲法プロジェクト

「日本聖公会宣教協議会」は、今年の11月10日から13日に山梨県清里・清泉寮で行われる予定となっています。
2月の管区事務所だより内にも掲載しておりますが、ニュースレター「ぶどうの枝だより」の最新号が発行されましたのでご案内させていただきます。
★2023年宣教協議会
「ぶどうの枝だより Vol.5」(PDFファイルが開きます)
最新の情報につきましては、宣教協議会スタッフが運営するブログ(URLは
こちら)をご覧ください。
今後も、管区からのお知らせのみならず、各教区の教区報や、ブログ・SNSなど、様々な形で発信してまいります。
多くの方が関心をお寄せくださるよう、願っております。
日本聖公会 宣教協議会実行委員会
委員長 主教 磯 晴久
実行委員 一同
2023.02.27
| 宣教協議会
+主の平和がありますように。
いつも正義と平和委員会・原発問題プロジェクトの働きをおぼえてお祈りとご支援をいただいていますこと心より感謝申し上げます。
原発問題プロジェクトでは、定期的にニュースレターを発信し、みなさまに原発のない世界を求める日本聖公会として、神さまから与えられた地球環境の保全、すべての人の命を守るという視点から、ご一緒に考え、協働していただきたいと願っています。
◆『いのちの海と空と大地』 第25号 PDFファイル
http://www.nskk.org/province/blog_pdf/genpatsu_news25.pdf
(本文より一部抜粋)
「脱原発」の「樋口理論」
2014年5月、関西電力大飯原発(福井県おおい町)3、4号機の運転差し止めを求めた裁判で、福井地裁は「原子炉を運転してはならない」とする判決を下した。この判決を書いたのは、福井地裁の裁判長だった樋口英明さん(70)である。東京電力福島第一原発事故後、初の運転差し止め判決であった。
樋口さんが判決を書くに当たって最も確信を持ったのは、地震に対する原発の脆弱性であった。「当たり前」との確信に基づく判決の論法は「樋口理論」と呼ばれる様になった次の5段階である。
❶ 原発事故のもたらす被害は極めて甚大である
❷ それゆえ、原発には極めて高度の安全性が求められる
❸ 地震大国日本において原発に高度の安全性があるということは、原発に高度の耐震性があるということに他ならない
❹ だが、日本の原発の耐震性は極めて低い
❺ よって原発の運転は許されない
ぜひご高覧ください。
2023 年2月27日
日本聖公会正義と平和委員会
原発問題プロジェクト
2023.02.27
| 正平・原発問題プロジェクト

タリタ・クム第43号が発行されました。下記よりpdfファイルでご覧頂けます。
タリタ・クム第43号 2023年2月25日発行
・・・ 金善姫司祭(中部教区)の記事より一部抜粋 ・・・
「ジェンダープロジェクトの今とこれから」
わたしは2008年より15年間、ジェンダープロジェクトのメンバーとして関わってから、多くの方々と出会い多くのことを学ばせていただきました。今は正義と平和委員会の担当も務めていますが、今年の4月より大韓聖公会ソウル教区へ出向し日本をしばらく離れることになりました。ジェンダープロジェクトの活動を振り返り、今とこれからの課題を共有できればと思います。
教会の中で、性役割の固定化があることの気づきから、ジェンダー規定による疎外や差別を経験する人がいる現状を見つめ、「女性」として経験をし、語り合い、祈り合い、分かち合うことを大切にしてきました。その活動の中では「女性」という主体を単なる男女二分法の性別としてとらえず、周縁化されている人々として理解し、すべての人が尊重されて「その人らしく」生きることができるように教会・社会の中で活動してきました。
2002年11月に発足した日本聖公会正義と平和委員会・ジェンダー委員会は、第53定期総会後、「正義と平和委員会・ジェンダープロジェクト」として活動を再開し、「プレ・聖公会女性会議(2003年8月20日~22日、「今、女性の視点から21世紀の福音宣教を!」)」を通して私たちのまわりにある様々なジェンダーに関わる課題を整理し、参加者が気づき、祈り、語り合い、励まし合う機会となりました。気づいた課題は、ドメスティック・バイオレンス、セクシュアル・ハラスメント、職場での性差別、児童虐待、児童売買春、従軍慰安婦問題、経済問題と女性への暴力(貧困、売買春、HIV/AIDS)、性的少数者への差別、広く女性に関わる人権の諸問題、生命に関わる諸問題、正義と平和に関わる諸問題など長い歴史の中で幅広く存在しているものでした。
◆『タリタ・クム』バックナンバーはこちらからご覧いただけます
2023.02.27
| 正平・ジェンダープロジェクト
1日(水) 13:30~15:30 聖公会神学院卒業式
2日(木) 18:30~21:00 東京・北関東教区聖職会(Zoom)
3日(金) 17:00~19:00 建築金融資金・教役者遺児教育基金運営委員会
3日(金) 19:00~21:00 宣教協議会実行委員会(Zoom)
4日(土) 10:00~12:00 原発問題プロジェクト会議(Zoom)
7日(火) 13:30~16:00 沖縄プロジェクト会議(Zoom)
8日(水) 10:00~12:00 ナザレ委員会
8日(水) 19:00~21:00 青年委員会(Zoom)
9日(木) 13:00~18:00 セーフ・チャーチWG
10日(金) ウイリアムス神学館卒業式(京都)
12日(日) 日本人宣教100周年記念感謝礼拝(ブラジル・サンパウロ)
13日(月) 20:00~21:00 いのちをみつめる祈りの集い・憲法P(Zoom)
14日(火) 10:00~17:00 日韓協働合同会議
16日(木) 19:00~21:00 宣教協議会・ぶどうの枝分科会(Zoom)
24日(金) 18:30~20:30 収益事業委員会(+Zoom)
27日(月) 13:00~16:00 NCC役員会(Zoom)
28日(火)~29日(水) 宣教協議会実行委員会(大阪)
2023.02.01
| 会議予定
第67(定期)総会の内容を反映した、最新版の要覧が発行されましたのでお知らせいたします。
『日本聖公会要覧 2021~2022』
2022年12月25日発行
B5版 150頁
定価 1,000円(税込)
発行所 日本聖公会管区事務所

第67(定期)総会期の諸委員名簿のほか、各教区・教会・教役者、関係学校・関係諸団体等の情報を網羅し、日本聖公会の「今」を知ることができる内容となっております。
今号では資料欄をさらに充実させ、「歴代総会 開催期日・開催地・議長一覧」のページを追加いたしました。
他ページについてもより見やすく整備しましたので、保存資料としてもご活用いただけます。
◆ご注文について
「バイブルハウス南青山」にて取扱いしております。
上記のチラシを参考に、お電話またはインターネットにてご注文ください。(※URLはこちら)
部数に限りがございますので、お早目にお申込みいただけますと幸いです。
なお、第67(定期)総会期諸委員の皆さまには管区より1部発送いたします。
原稿作成にあたり、多くの皆様にご協力を頂きましたことを心より感謝申し上げます。
日本聖公会管区事務所
2023.02.01
| 管区事務所
COVID-19(新型コロナウイルス)関連の各教区の対応状況のまとめ(1/20更新版)をご案内いたします。
★COVID-19(新型コロナウイルス)関連の各教区対応情報(1/20現在)
(PDFファイル)
より詳細な情報については、それぞれの教区のホームページからご確認ください。
※教区ホームページへのリンク先一覧はこちら
2023.01.27
| COVID-19(新型コロナウイルス)関連

皆様の上に主の平和がありますように。
このたび正義と平和委員会では、毎月第2月曜日の夜に「いのちをみつめる祈りの集い」の開催を予定しております。
キリスト者である私たちが何故平和を語り行動するのかについて、教会につながるさまざまな方たちからお話を伺い、共に語り合い祈ろうというものです。
第1部の「語り」には、戦争体験者のほか、いのちの尊厳の回復のために祈りつつ活動に取り組むさまざまな世代・現場の方たちを迎えます。
第1回は
2023年2月13日(月)の20時より、Zoomによるオンラインで行います。講師は横浜教区退職司祭・元管区事務所総主事の相澤牧人司祭です。
事前申し込み不要でどなたでも参加いただけますので、「いのちをみつめる」をキーワードに、平和・人権・環境について語り合いましょう。
Zoomリンク:
https://onl.sc/1LPhKygミーティングID:
886 5801 2800パスコード:
222911皆様のご参加をお待ちしています。
2023.01.27
| 正平・憲法プロジェクト
1日(水) 14:00~17:00 人権問題担当者会(Zoom)
3日(金) 19:00~21:00 祈禱書改正委員会(Zoom)
4日(土) 14:00~17:00 原発のない世界を求める会議(Zoom)
5日(日) 19:00~21:00 各教区青年担当者会(Zoom)
6日(月)~8日(水) 主教会(四国・高地)
7日(火) 13:00~16:00 沖縄P会議(+Zoom)
9日(木) 11:00~12:00 NCC役員会
13:00~16:00 NCC常議員会
13日(月) 20:00~21:00 いのちをみつめる祈りの集い・憲法P(Zoom)
17日(金) 14:00~16:30 WCRP核タスクフォース(Zoom)
21日(火) 14:00~15:00 年金委員会
16:00~17:30 財政主査会
23日(木) 10:30~17:00 ハラスメント防止・対策委員会
24日(金) 14:00~17:00 主事会議
27日(月) 14:00~17:00 常議員会
28日(火) 10:30~12:30 ジェンダーP(+Zoom)
2023.01.16
| 会議予定
+主の平和がありますように。
いつも正義と平和委員会・原発問題プロジェクトの働きをおぼえてお祈りとご支援をいただいていますこと心より感謝申し上げます。
原発問題プロジェクトでは、定期的にニュースレターを発信し、みなさまに原発のない世界を求める日本聖公会として、神さまから与えられた地球環境の保全、すべての人の命を守るという視点から、ご一緒に考え、協働していただきたいと願っています。
◆『いのちの海と空と大地』 第24号 PDFファイル
http://www.nskk.org/province/blog_pdf/genpatsu_news24.pdf
(本文より一部抜粋)
「原発」と「気候変動」
COP27(Conference of the Parties 27:第27回気候変動枠組締約国会議)がエジプトのシャルム・エル・シェイクにて開催された(2022.11.6〜18)。1995 年から毎年開催されており、今年は27回目となる。1992年に国連総会で採択された国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)は、締約国198カ国のもとで1994年3月に発効している。世界各国が地球温暖化による異常気象の発生に危機感を抱き、その原因の一つとして、主に温室効果ガスとしての二酸化炭素(CO2)発生の抑制について協議を重ねている。地球表面温度上昇の平均値は産業革命以前に比べ2.2℃より十分低く(努力目標は1.5℃)保つ事が目標である。しかし、現在、既に1.1℃上昇していることから、今後の取り組みが待ったなしの状況となっている。
これまで、温室効果ガスの排出削減については、これまで各国の異なる主張のもと合意された京都議定書(〜2019年)、パリ協定(2021年〜)を目標に取り組まれてきた。気候変動は、我国においても、集中豪雨や気温上昇、豪雪、海水温度上昇による漁業への影響などに大きく表れている。更に世界的には、洪水や旱魃に苦しむ地域が広がり、太平洋上の島国であるツバル共和国は、海水面の上昇により、国全体が水没の危機にさらされている。この状況の中で、2018年、スウェーデンのグレタ・トゥンベリさん(高校生、当時15 歳)が政治家の無策、無力を訴え、学校の門前でたった一人の抗議活動を始めた事は記憶に新しい。
ぜひご高覧ください。
2022 年12月19日
日本聖公会正義と平和委員会
原発問題プロジェクト
2022.12.19
| 正平・原発問題プロジェクト

「いのち 尊厳限りないもの ~となりびととなるために~」
来年11月、山梨県・清里の清泉寮にて開催予定である宣教協議会につきまして、ポスターが完成しましたのでお知らせいたします。
このポスターは「管区事務所だより」第380号と共に各教区・教会に送付しておりますので、宣教協議会当日まで皆さんの目に留まるところへご掲示願います。
◆会議の最新情報は、宣教協議会スタッフが運営する下記ブログにてご確認いただけます。ぜひ併せてご覧ください。
https://2023-missionconference-nskk.blogspot.com/
2022.12.02
| 宣教協議会
+主の平和がありますように。
いつも正義と平和委員会・原発問題プロジェクトの働きをおぼえてお祈りとご支援をいただいていますこと心より感謝申し上げます。
原発問題プロジェクトでは、定期的にニュースレターを発信し、みなさまに原発のない世界を求める日本聖公会として、神さまから与えられた地球環境の保全、すべての人の命を守るという視点から、ご一緒に考え、協働していただきたいと願っています。
◆『いのちの海と空と大地』 第23号 PDFファイル
http://www.nskk.org/province/blog_pdf/genpatsu_news23.pdf
(本文より一部抜粋)
「脱原発」と「原発回帰」
2022年2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻は、私たちの日常生活に大きな衝撃を与えた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより沈滞する経済活動や、それによる物価高騰の中、追い討ちをかけるようにエネルギー供給の不安定が発生した。
ロシアの⼀⽅的なウクライナ侵攻は、⻄側諸国の固有の事情に応じた否定的な反応をもたらし、ロシアに対する制裁措置とウクライナに対する軍事支援を行った。ロシアは、2014 年のクリミア半島のロシア編入と同様に短期間で終結するとの思惑は外れ、⻑期戦になっている。このような状況の中で、ロシアは⼀⽅的にウクライナ東部4地域(ドネツク州、ルガンスク州、ヘルソン州、ザポロジエ州)において 9 月 23 日〜27 日、住⺠投票を強行し、プーチン大統領は 29 日、投票率87〜99%でロシア編入が支持されたとして併合を宣言した。
ロシアはこのように⻑引くウクライナ侵攻の中で、日米英、E U 諸国からの経済制裁や国内の反戦意識の高まりなどから戦争の早期終結が必要な状況にある。ロシアはその⽅策の⼀環としての核兵器の使用をほのめかしていると思われる。
ぜひご高覧ください。
2022 年11月25 日
日本聖公会正義と平和委員会
原発問題プロジェクト
2022.12.02
| 正平・原発問題プロジェクト

「 『見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。』
この名は、『神は我々と共におられる』という意味である。」 (マタイ1章 23 節 )
現在、北九州市には小倉インマヌエル教会、八幡聖オーガスチン教会、戸畑聖アンデレ教会があります。また筑豊地域には直方キリスト教会があります。これらの教会はどれも明治から大正にかけてジェームス・ハインド司祭の伝道によって建てられた教会です( 以前は門司、若松にも教会がありました)。この四教会は「ハインド協働教会」として、毎年、大斎節の学びや合同礼拝などを行なっています。今年も11月に合同礼拝が行なわれました。昼食後には各教会が事前に提出していた愛唱聖歌を歌うプログラムで、何故その聖歌を選んだのか、信徒の方がお話ししてから、みんなで聖歌を歌たい演奏して楽しい時間を過ごしました。
直方キリスト教会の Kさんは、合同礼拝の中で歌われた聖歌 363 番(「ガリラヤの風かおる丘で」)についてお話くださいました。「わたしは信仰者としてコンプレックスをもっていました。それはイエス様が一緒にいてくださると実感したことがないということです。教会のなかでイエス様が一緒にいてくださることを感じた、という話を聞くことがあるけれども、自分にはそれがないのです。しかし、ある時、五十嵐主教様の説教で、復活のイエス様がエマオに行く途中で二人の弟子たちに現れた物語の説教を聞き、イエス様のお弟子たちでもイエス様だと分からなかったのだと思ってホッとしたのです。わたしに分からなくてもイエス様は確かにわたしと一緒にいてくださる。『二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。』 (マタイ18章 20 節)と、イエス様はおっしゃっておられる。そう思えたら嬉しくて嬉しくて、この聖歌が大好きになりました。」
マタイによる福音書は、救い主の誕生は、神がわたしたちと共におられることの徴であると伝えています。そしてこの福音書の最後は「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」 (マタイ28章 20 節 b)というイエスの言葉で終わっており、救い主が天に昇られた後もわたしたちと共にいいてくださることを約束しています。大切なことは「わたしと共に」「あなたと共に」ではなく、「わたしたちと共に」「あなたがたと共に」「二人または三人が集まっているところには」と言われていることです。
イエスがわたしと共にいてくださるのは、わたしが誰かと一緒にいるとき、他者と関わっている時ということです。マタイによる福音書第8章では、前後の文脈から、二人または三人が集まるのは、和解のために祈るその時と理解できます。和解のために働き、和解のために祈る集りの中にイエスは共にいてくださることが強調されています。
新型コロナウイルス感染症は第8波が始まったと言われていますが、長引くコロナ禍の中で、健康や生活に不安を感じておられる方も多くおられことでしょう。誰かに会いたくても会えないでいる方もおられることでしょう。人と人の関わりが薄くなりがちな今日の社会のなかで、神様と人、人と人とをつなぐ働きを大切にしたいものです。直接お会いすることができなくても、「わたしを大切に思っている人がいる」と思ってもらえるような関りを通してクリスマスの喜びを表したいものです。
今年 2 月に始まったロシアによるウクライナ軍事侵攻は今も続いており、多くの尊い命が犠牲となり、今も多くの人たちが命の危険にさらされ寒さに凍えながら過ごしています。二度の世界大戦を経験し多くの犠牲をはらって戦争の愚かさ、残虐さ、平和の尊さを学んだのではなかったのでしょうか。テレビから流れてくる現地の映像に心が痛みます。イスラエルとパレスチナ、ミャンマーなど他の国々、地域でも戦争・紛争によって多くの人たちが恐怖と悲しみと不安のなかで過ごしています。今年も世界各地で地球温暖化による大規模な自然災害が発生しました。多くの被災者の方々がおられます。人権が守られずに苦しむ方々がおられます。
「暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が射し込んだ」(マタイ4章16節)とのイザヤの預言が成就するように祈り、仕え、献げるクリスマスをお迎えいたしましょう。
主イエス・キリストのご降誕を心からお祝い申し上げます。
日本聖公会首座主教
主教 ルカ 武藤謙一
2022.12.02
| 管区事務所
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